日本一有名なY字路
東京都渋谷区道玄坂
被写体が大きすぎて撮影技術のなさ(&画質の悪さ)がいつもより際立ってしまってますが、「アンダーグラウンドY字路」で渋谷のY字路について触れたので、この「渋谷の顔」とも言えるY字路についても言及しておこうと思う。
都市における「街路―広場―街路―郊外」という景観は、地形における「谷―盆地―谷―平地」景観とアナロジーであると、樋口忠彦さんという建築学者が『日本の景観 ふるさとの原型』(春秋社;1981)という著書の中で述べている。街路という谷と谷に挟まれ、広場(スクランブル交差点)という盆地に突き出たY字路の角地は、さしずめ国見山や霊山などのランドマークに相当するだろう。テレビ番組で渋谷が舞台になる場合、まず間違いなく最初にこのY字路が映し出される。まさに地域の目印(ランドマーク)としての機能をはたしている。
Y字路に宣伝媒体が集積するというメカニズムは何度も述べてきたが、ここではその機能が特化され、広告が巨大化して日本中,世界中に情報を発信している。麓には小さなステージが設けられており、毎日何らかのイベントが行われている。
ついでに巨大スクリーンのY字路の写真も挙げておこう。これらが日本のY字路の親玉である。