ぬけがら
東京都八王子市台町
正方形や矩形ではない土地に、強引に駐車場のマス目を並べて行くと、端っこのほうには必ず残余地が発生するものだ。市街地の駐車場の場合、そのようなスペースにはただちに自動販売機という換金装置が設置されるのだが(地元の駅前の駐車場を見てみよう)、当物件のように住宅地ではその需要もなく、ささやかな看板地帯となった。それでもやはり需要がなかったらしく、現在は骨組みだけがブッキラボーに聳え立っている。
追記(2003.10.27)
総選挙に向け、残余地の底力を剥き出しにした同物件。とりあえず、観察者の想像の上を行くな、と言いたい。
思えば政党の広報ポスターとは意外といじらしい貼られ方をしているものだ。路上が国を支えているという構図が浮き彫りである。