クロソイドY字路

群馬県片品村鎌田


 「尾瀬大橋」が開通する前までは、車はこのY字路を180度ぐるっと回って尾瀬方面へ向かっていた。旅行者に見せるための看板群の配置からも、かつてここが”観光地の入口”を意味する交差点であったことが読み取れる。
 さてこのY字路、市街地と観光地を結びつける重要な蝶番だったのにもかかわらず、その動線と逆方向に向いているのがネックであった。そこで角地に円形の池をはめ込み、Y字路にクロソイド曲線を持たせて車の流れを円滑にしたのだろう。
 公園でもない土地に噴水があり、しかもその周りには一面の花園という日本離れした美観は、きっと多くの旅行者の潜在意識に焼き付いていることだろう。自分も小学生の頃に旅行でここを通って以来、「尾瀬に行く時は噴水の交差点を曲がる」という記憶がしっかりと焼き付いていた。そして今日、この場所を特定する際には『まちBBS ●●群馬県 沼田市●●PART7●● >>102->>128』でお世話になったことに感謝の意を表したい。


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