その他の法則

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■パターン草稿

 一言で言い切るならば、ここは「その他にもこんなパターンの報告がありました」のコーナーなのだが、このコーナーを作成するに至るには、様々な動機があったのだ。決して単なる”よせあつめのパターン”のコーナーではない。そのことについて最初に簡単に説明しておこう。

 我がドラ・パターンの第一章では、原作中におけるワンパターンな滑稽現象を「パターンネタ」とし、そのひとつひとつに未熟ながらもメスを入れ続け、”パターン分析”なるものを行ってきた。

 しかし本来「パターン」とは抽象的な骨組みだったはずだ。それをただひたすら深読みし、具体的な考察ばかりを行っていると、かえってパターンとしての面白みを失ってしまうものもあるのではなかろうか?

1.存在するのは確かだが、数えようのないパターン
2.敢えて数える必要のないパターン
3.スケールが小さめのパターン
4.管理人の感性では料理しようのないパターン

 これらのパターンは、いわば「観測」というスキャナでデータとして取り込んでしまうと、パターンとしての天然の神秘性・重箱の隅的な奥深さが薄れてしまう恐れがある。何度も言うが、パターンはスケールや数の多さは問題ではない。これらをパターン生態系そのままに保存するにはどうしたらいいか、長い間考えた末、具象的考察を極限まで除くことを前提に「マーフィーの法則」草稿に習って、ここにまとめることにした。


1-1:最大定員数の法則

仲間の4人で何かやろうとする時、残りの定員数は絶えず3人までである。

 ●具体例1
スネ夫 「なんと3人用のビデオなんだよ。だから悪いけどのび太は・・・」(ビデオの試写会)
 ●具体例2
スネ夫 「すごいだろ、いとこが買ったんだぞ」
スネ吉 「乗せてあげようか」
ジャイアン 「おっ、乗せて乗せて」
のび太 「是非是非!」
スネ吉 「まてっ、そんなに多すぎるよ」(スポーツカーの試乗会)
1-2:「最大定員数の法則」に関する定説

4人の中で一番偏差値が低い者からはみ出してゆく。

意志薄弱児がいなくなれば、それでいい(話の伏線としても)。

2-1:隠れる巨男の法則

ガキ大将の隠れ場所は、普段苛めている奴に発見される。

 ●法則流れ図

ガキ大将が母親から逃れるため、物理的に見えないところへ姿をくらます。

普段苛めてる奴に隠れ場所を発見される。

母親に告げ口される。

逃れることはできまい。

2-2:発展系

1. 3次元的な隠れ方は、もうひとつの次元を移動する人間によって暴かれる。
2. 最終的にガキ大将は、やはり心の故郷である空き地の土管に助けを求める。
3-1:ニューフェイスの法則

短編に登場する新キャラは、その話の終わりでどこかへ帰ってしまう。

転校生は再びどこかへ転校する。

3-2:発展系(のび太・ジャイアン限定)

愛する想いは届かない・叶わない・伝わらない。

3-3:発展系(しずか限定)

ペットは毎回違うものを飼わなければならない。

3-4:「パターンマンガ」としての結論

藤子マンガのレギュラーは5人である。これ以上増えることはパターン的に許されない。

余分な歴史は、そのストーリー内限りで抹消される。

4-1:未来デパート誤配の法則

ケース1. 未来デパートが誤配→宛先人はお出かけ→代理人が乱用
ケース2. 未来デパートが誤配→主人公は憤慨、送り返す為に放置→副主人公が持ち出して乱用

4-2:発展系

未来デパートの誤配は、宛先人の出かける確率に比例する。

4-3:中間出力システムが、秘密道具を入手する3つの手段

1. 入力システムキャラから直接授かる。
2. スペアポケットから勝手に取り出す。
3. 未来デパートの誤配を待つ。
5-1:再利用の法則

中間出力キャラが入力キャラから授かった秘密道具を、出力キャラが奪って使用したとき、その成功率は0%である。

5-2:発展系

第三者が秘密道具を手にしたとき、既に使用期限は切れている。

 →てんコミ44巻・ムシャクシャタイマーの話参照。

5-3:「キャラとストーリーの法則」からの結論

秘密道具を奪うのは、出力キャラの役割である。
(※出力キャラ=オチ用キャラ)

5-4:その他

 特にジャイアンが再利用しているシーンは、「ジャイアンリサイクル」と呼びたい。

6-1:サンタクロースの法則

プレゼントは「えらい人のはなし」である。
(年に一度、「小学○年生」12月号に掲載されるネタ)

6-2:「サンタクロースの法則」に関する、登場人物の証言

いつもためになるプレゼントである。
もらった本を読めば、2.3ページで意識不明になるらしい。
手に取っただけで頭痛がするらしい。

6-3:関連法則

親戚のおじさんは、余計な物をくれる。
親戚のおばさんは、お年玉をくれない。
(年に一度、「小学○年生」1月号に掲載されるネタ)
誕生日のプレゼントは、「いろはカルタ」である。

6-4:結論

最も活字が苦手なお子様のもとに、伝記・百科事典・字ばっかりの本が贈られてくる。

6-5:ポジティブシンキング

「えらい人のはなし」は、ヘソクリの隠し場所に最適なのだ。

7-1:夢の法則

のび太の見る夢は、幼稚園児の夢。
スネ夫の見る夢は、リッチな夢。
しずかの見る夢は、お風呂の夢。
ジャイアンの見る夢は、歌っている夢。

7-2:補足

幼稚園児の夢は、馬鹿にされる。
幼稚園児の夢には、しずかが同情。

7-3:さらに補足

意志薄弱児は、勝手な夢を見てはいけない。
意志薄弱児は、夢のことにつけてもいじめられるのだ。

8-1:心の友の法則

心の友の敵は俺の敵

●具体例
「もし(賭けに)勝ったら、俺も手伝うぞ」 ←あんたはその賭けに何の関係もないだろう
「俺が凧のかたきをとってやる」 ←単に殴りたいだけだろう。殴って凧が戻るわけじゃなしに
「もし(自慢が)うそだったら、ただじゃおかねぇ」 ←いやあんた関係ないってのに
「おれはな、うそをつく奴が大嫌いなんだ」 ←そんな正義感に急き立てられなくても…。スパゲティまみれにならなずに済んだのに
「心の友よ!おまえをいじめるやつがいたら、おれがゆるさねえ」 ←あんたがいじめてるんだろう
8-2:具体例から見られる結論

ジャイアンとスネ夫は「心の友」である

8-3:考察

のび太とスネ夫が喧嘩をする時は、お互いにガキ大将を利用して相手に仕向けさせ、自ら血を見るのを避ける。すなわちのび太とスネ夫はガキ大将よりも高等生物であると言えるだろう。

9-1:野球の法則

ジャイアンに追われる理由が欲しい時は、とにかく野球をだせばよい

●法則流れ図

意志薄弱児がエラーor三振

ジャイアン&スネ夫に追い掛けられ、逃走

復讐を企むor外出不能

秘密道具をねだる

9-2:始めから秘密道具を装備している場合

┌───野球に誘われる───┐
↓                   ↓
道具の力で大活躍           道具に頼っても活躍できず
↓                   ↓
      ジャイアンに賞讃される    ジャイアン&スネ夫に追われ、道具の力で逃走
↓                   ↓
           スネ夫に道具を奪われる  待ち構えていたジャイアンor(&)スネ夫に道具を奪われる
↓                   ↓
    スネ夫、出力システム化    ジャイアンor(&)スネ夫、出力システム化

9-3:結論

野球とは、もっとも手近な秘密道具使用法である


〜報告者・協力者〜

法則1 ドレンの野望
法則2 ドレンの野望
法則3 まこちん氏・影月
法則4 ドレンの野望氏をはじめとする、
全国のドラえもんファン全員
法則5 春井風伝
法則6 管理人・春井風伝氏・こうへい
法則7 あさみ
法則8 黄 牛捨
法則9 スクーバー

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